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マイホームを建てるための土地探し方法を解説します!

『土地探しをしたいけど、不動産会社へ行くのか建築会社へ行くのかどっちが良いの?』

『ネット情報をみても気に入る土地がない。どうしたら良いの?』

そんなお悩みありませんか?

今回は”土地探し”について探し方を突き詰めながら、どんな方法で探していくかのポイントを解説していきます。

永井さん
永井さん

土地探しはタイミング、ってよく聞きますし言われるかと思います。そんな土地の探し方を一緒に勉強していきましょう♪

この記事を読めば・・・

・自分たちの土地探しで実践できる!
・マイホームのための土地探しが出来る!
・土地情報の見方が分かる!
・ 購入できる土地、そうでない土地の判断ができる!

これから土地を探す方や土地探しで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

  1. 土地を探すための事前準備をする
  2. 土地に掛ける予算を決めよう
  3. 土地の探し方を知る
  4. 土地探しの基礎知識
  5. 土地情報の見方
  6. 実際に土地を見に行った時のポイント
  7. 土地が見つからないときに検討すること
  8. 土地と建物
  9. 土地の購入が決まったら
  10. まとめ

土地を探すための事前準備をする

築子さん
築子さん

土地探しの準備?ネットを見て情報を収集するとか?そもそも土地探しに準備なんて必要なの?

マイホームを考えられるお客様で当社に相談に来られる方の7~8割のご家族が土地探しからの家づくりをされています。
いきなり「土地を探そう!」といってもどこに、いくらの土地を探せば良いか全く見当もつかないですよね。
そこで「土地探しの事前準備」が重要になってくるのです。

永井さん
永井さん

ご家族の要望確認や希望地域など洗い出して、自分たちが希望する土地はどんな土地かな?と考えることが大切です。

準備1:希望の地域を決めよう!

「当たり前やん!」と思われましたか?
しかしここが広すぎたり、曖昧だと土地探しに時間がかかることになるのです。

希望地域を決める要因は
・小学校区(通いたい又はすでに通っている)
・駅近で沿線沿い(通勤関係)
・ご実家が近い
・土地価格相場と予算が一致する場所
といったことが主な理由となって決めることが多いです。

家族会議の場を設けて一度皆さんで「どこに住みたいか」を話し合ってみましょう。

築子さん
築子さん

やっぱり小学校区は重要よね!最近は物騒だからなるべく学校の近くが嬉しいわ!

準備2:入居時期を決めよう!

入居時期とは「いつから新しい家で暮らしを始めたいか」です。完成時期ではありません。お子さんの入学や今お住まいの賃貸の更新など、こちらも理由は様々ですが、いつまでにという目標はとても大切です。

例えば・・・
来年の4月からの入学に合わせ、お子さんを新しいお家から通わせたい、と考えると3月中に引っ越しをする。そうなると、契約してから仕様決めや工事期間に約8カ月(会社さんによって異なります)なので、約1年前から土地探を探した場合、3カ月程で土地を決める必要があります

永井さん
永井さん

当社でお家を建てられたお客様の中には、早い方で1カ月も掛からない方もいれば、約1年土地を探されて購入した方もいらっしゃいました。土地探しはどれくらいかかるか分からないので、どれくらいで探さないといけないか目安があるとベストだと思います。

準備3:土地に掛ける予算を決めよう!
地域、時期と決まったら、次は予算を決めないといけません。その場所場所によって相場がまちまちですが、「これぐらいはするのかな」とネット等でご自身の希望地域の相場を知ることも大切です。

永井さん
永井さん

ここでのポイントは、家を建てるための土地を探している、ということです。そのため予算も土地単体で考えてはいけないのです。

予算の考え方は次項で解説しますが、「良い土地」というのは考え方によって変わってきます。例えば不動産会社にとっての良い土地と皆さんが家づくりをするための良い土地はイコールではないと考えます。

皆さんにとっての良い土地とは、ご希望のマイホームが建築できて豊かな暮らしが出来る土地のことだと考えます。

築子さん
築子さん

確かに安ければ良い土地とは限らないし、小学校に近いから良い土地とも限らないのか・・・。土地探し奥が深いわね。

土地に掛ける予算を決めよう

ここでは準備段階で出た「予算決め」のお話をもう少し細かく見ていきたいと思います。

土地の予算を決めるときに重要になるのが『資金計画』です。聞いたことがあったり、すでに計画をされたことのある方もいらっしゃるかと思いますが、資金計画を立てると、何にいくら必要になるかを目で見ることが出来るのです。

築子さん
築子さん

確かに注文住宅って何にいくらかかるのか全く見えないから不安だけど、最初に分かるなら安心ね!

順序としては
①希望地域・入居時期を決める→②資金計画をして土地予算を把握する→③土地探しに動き出す
この流れがベストだと考えます。

資金計画をする中で一番大切なことは、ご家族の要望が反映された間取り&仕様で金額を入れること。「とりあえず適当に30坪ぐらいで入れておこう」はNGなのです。

永井さん
永井さん

ここで重要なのは「自分たち家族が必要としている建物の大きさ」です。意外と思っていたよりコンパクトに納まった、というご家族もいらっしゃいます。実際に図面にすると本当に必要な広さ(坪数)が分かります。

土地はタイミングが重要です。「この土地良いかも」と思ったときに購入の判断が出来ないと、先に買われてしまうことも少なくありません。もちろん、準備をしていてもタッチの差で売れてしまうこともありますが、そんな時は「この土地とはご縁がなかったのね」とすっぱり諦めることも必要です。

しかし意外と「良いな」と思った土地が売れると、引きずることが多いのも事実です。そんな想いを極力しなくて良いように事前準備をばっちりにして土地探しへと進みましょう!

築子さん
築子さん

でも土地が決まってないのに建物って金額が分かるものなの?間取りだって道路の位置によって変わりそうだけど・・・。

その通りです。接道によって玄関の位置が変われば間取りも変わります。ですがここで重要なのは、必要な建物の広さなのです。例えば、同じ30坪の建物だったとして北玄関と南玄関で金額が変わるのか。厳密にいえば多少の増減はあると思いますが、基本同じぐらいの金額になると思います。

まずは自分たちの希望の建物の金額を見ることが出来れば、おのずと土地の予算が見えてきます。実際土地を見つけた時も購入の決断が素早くできるということなのです。

永井さん
永井さん

もちろん、予算該当の土地が出てきたら再度プランを当てはめて資金計画をするので安心してください。土地を購入するためにどれくらいの総額になるのか判断をするための手段です。

土地の探し方を知る

皆さんは土地をどうやって探していますか?現在の主流はネット情報がほとんどです。土地のポータルサイト(まとめサイトのこと)で一括で情報を掴むことが多くなりました。

その他には不動産会社さんへ直接情報をもらいに行く、建物の相談をしている建築会社さんに探してもらう、といった方法もよく利用される方法です。

ネット検索で情報入手

ネットには様々なポータルサイトがあり、日々更新されるのでたくさんの情報を一度に入手することができます。最近では会員制のサイトも増え、登録をした人だけが見ることが出来る情報も出てきました。情報が多いのはメリットですが、変形地や狭小地といった手が出しにくい土地情報も多くあるため、見極めが必要です。

不動産会社へ行って情報入手

不動産会社もたくさんの土地情報を抱えています。実際にはネットに上がっていない情報を教えてくれることもあります。とくに地場の不動産会社は売買前の情報を持っていることもあり、聴かれれば教えるということもあるでしょう。不動産会社は数が多く(中には建築会社への分譲地を専門に扱い個人には対応していない会社もあり)ひとつずつ回るのは困難ですし、小さい不動産会社は少し入りにくい見た目の会社もあります。

建築会社と一緒に情報入手

建物と合わせて相談が出来る所が一番のメリットです。建物を建てる側から見た土地のアドバイスをしてくれるところも良いポイントです。ただどうしても情報収集力は他の2つに比べて弱くなり、すでに知っている土地紹介があることも。一般の方と同じようにネットを駆使して探したり、不動産会社へ声を掛けたりして探します。自分たちが気づかないポイントを教えてくれることもあるので、知っているからと言ってNGにせず、一度聞いてみるのもありかもしれません。

築子さん
築子さん

いろんな探し方があるのね。私は旦那も仕事で忙しいから建築会社さんへお願いして建物とセットで提案してくれると嬉しいわ!

情報を入手したら必ず現地を見に行きましょう。ネットで見るのと現地を見るのでは印象が全く変わります。


ご自身たちだけで見に行くのも良いですが、建築会社の方と一緒に行き見てもらうとメリットデメリットを分かりやすく教えてくれます。ただ土地を見るだけでなく建物を建てる目線から土地の使い方を見てもらうとより良いですね。

永井さん
永井さん

見ると「意外と良いかも」ということもあります。もちろん逆もありますが。現地に行ってビビッと感じることがあり、私の肌感ですが、比較的奥様が感じられることが多い傾向にあると思います。

道路の交通量や日当たり加減など現地でないと分からないことがたくさんあります。見に行く時間帯や季節によっても変わることもあります。気になる土地は可能な限り足を運ばれるのがベストです。

土地探しの基礎知識

永井さん
永井さん

では土地探しで良く出てくる用語を「基礎知識」としてご紹介します。これを知っているだけで、この後の物件情報の見方もぐっと面白くなりますよ!

建設業界や不動産業界には、とにかく分かりにくい専門用語が並んでいます。見るだけで拒否反応・・・なんてことのないように、基本的な用語だけでも理解しておきましょう。ここを押さえておくと、建築会社さんや不動産会社さんとの話も分かるようになり、楽しんで土地探しが出来るはずです!物件情報に記載されている用語などを順に解説していきましょう。

地目

簡単に言うと「土地の用途」のことです。その土地の現況や利用状況によって判断され、登記簿に記載されます。皆さんが購入される土地は「宅地」であることが多いですが、「畑」や「田」、「雑種地」など宅地でない場合もあります。ここが宅地以外である場合、建物と建てる際に「宅地」にする地目変更が必要になります。その場合、費用が掛かりますので確認が必要です。ちなみに似た表現に「最適用途:住宅用地」と記載があることがありますが、こちらは住宅に適しています、というだけで地目とは何ら関係ありません。

交通関係

通勤、通学で公共交通機関を使われている方は、必ずチェックする必要があります。一番最寄りの駅やバス停の記載がありますので、どれくらいで行けるのか実際に歩いてみるも良しです。大人と子ども、それから年配の方では歩く速度が違うので、記載のある時間では到達できないこともあります

建ぺい率と容積率

建ぺい率とは「建築面積の敷地面積に対する割合」のことです。用途地域ごとに制限が設けられており、それ以上の面積の建築が出来ないことを表しています。例えば、敷地面積100㎡で建ぺい率が60%の場合、建築面積としては60㎡以内に収めなければなりません。ちなみに建築面積とは建物を真上から見たときの面積です。

容積率とは「敷地面積に対する延べ面積の割合」のことです。容積率も建ぺい率と同様、制限が設けられており、それ以上の延べ面積の建築はできないこととなっています。例えば、敷地面積100㎡で容積率200%の場合、延べ床面積としては120㎡(建ぺい率60%もクリア)いないに収めなければなりません(総2階の建物を想定した場合)。ちなみに延べ床面積とは建物の床面積を合計した面積です。

都市計画

都市計画とは簡単に言うと「街づくりのルール」を設定し規定に沿って都市をつくる計画のことです。好きなように建築や建設が出来てしまうと、無茶苦茶になってしましますよね。そうならないためにまちづくりを進めて良い地域やまちづくりを制限して自然を守る地域などに分けているというわけです。ここで重要なのは「市街化区域」であること。「市街化調整区域」もあるのですが、こちらは建築が制限され基本的には家を建てることができません。土地情報をよく見て建築が出来る地域か確認しましょう。

用途地域

用途地域とは「計画的な市街化をするために用途に応じてルールを決めた13の地域」のことです。地域によって建てられる建物の種類や大きさが変わり、地域ごとに暮らしやすさや生活環境が変わります。

用途地域を大きく分けると「住宅系」「工業系」「商業系」の3つに分かれます。だいたいイメージが付くかと思いますが、「住宅系」は住居系の建物が優先され、地域によっては大きな工場等が建たないようになっています。家づくりのための土地探しはこういった地域だと安心ですね。中には「住宅系」でも階数のあるマンションや賃貸が建つこともありますので、購入時にはよく確認することが必要です。

防火地域・準防火地域

防火地域や準防火地域に指定された地域の土地に建つ建物は簡単に言うと「火災に強い建物」にする必要があります。

永井さん
永井さん

都心部などの建物が密集している地域に多く、火災になっても燃え移らない、燃え移さない仕様にしましょうというルールです。この場合建物の仕様を変えなければなりません。

各会社によって仕様や金額が違うので一概に「〇〇円アップ」とは言えませんが、窓を防火仕様にしたり軒天や外壁にも制限が出たりと一般的な建築費と比較すると高くなる傾向にあります。建築会社へ相談へ行かれると、こういった話も含めて提案をしてくれるので安心です

ちなみに防火地域・準防火地域以外の地域は「法22条区域」と指定され、防火地域ほどではありませんが、火災に耐えうる建物仕様にする必要があります。イメージとしては、防火地域の周りに準防火地域があり、その周りを法22条区域が囲んでいるといった形です。

引渡条件

これは専門用語ではありませんが、物件情報に記載のある用語です。どのような状態で買い手さんへ引渡が行われるかを表しています。

よくあるのが、建物付き土地の場合、建物はそのままついてくるのか、解体して更地になって引き渡してもらえるのかを確認するケースです。また現況が田んぼや畑の場合にも「現況渡し」と表記があれば、そのまま受け取る形になるため、造成工事が必要だな、といった流れになります。

また完成宅地と呼ばれる造成地だと、引渡日の記載があることがあります。これは現在造成工事中のためすぐには引き渡せません、といった注意書きになるため見落とさずに確認しましょう。

接道状況

敷地に面している道路も要チェックです。接道方位と幅員のm数の記載があり、この幅員が4m未満の場合「セットバック」と言って、自分の敷地だけど建築や工作物が建設できない部分になるのです。4m未満だと車のすれ違いも難しく、毎日出入りするのがストレスになることも。4mあっても周りが建物ばかりと、開けた場所では運転するときの圧迫感も全然違います。道路状況は物件情報だけでなく、現地の確認も必ず行ってください。

設備

ここではその土地のライフラインを記載しています。上水道or井戸、下水道or浄化槽、プロパンor都市ガス、といったように該当する事項が記載されています。

永井さん
永井さん

岐阜市は下水道が多いですが、郊外になると浄化槽の地域もまだまだ見られます。浄化槽の場合は、ブロアの振動音が気になる方もいらっしゃるので確認すべき項目です。

備考欄

備考欄は小学校区から始まり、地域特有の申請の有無まで様々なことが記載されています。必ず記載があるとは限りません。そのため購入を検討するとなった場合、市役所での調査や現地調査を行い、自分たちが購入する土地はどんな地域にあって、どんな制限がかかるのか、しっかり確認する必要があります。もちろん、すべてご自身でやろうと思うと大変な時間と労力が掛かるため、建築会社へ依頼して調べてもらい、それらを反映させたプランニングを提案してもらうようにしましょう。

築子さん
築子さん

いつも金額と場所しか見てなかったから、次情報見るときから見るようにしてみよう!

土地情報の見方

ここまでで説明をした基礎知識をフル活用して物件情報を見ていきましょう。皆さんは実際の物件情報をご覧になったことがありますか?まだ見たことない方も存分に見てきたという方も一緒に見ながら、見方を確認していきましょう。

ちなみにこれは当社で使っている物件情報シートです。各社さんによって少ずつ形式は異なるものの、記載内容については同様の内容となっています。

永井さん
永井さん

順番に見ていくものもちろん良き、ですが、私のいつもの見方をご紹介します。参考になれば、ぜひ真似してくださると嬉しいです!

まず物件情報を手に取ったとき、一番に見るには金額と広さです。一番の注目ポイントですし、どの情報を見ても大きく書いてあるので一番に見るというか一番に目に入ります。そして住所。場所ですね。希望小学校区や駅近が希望の方、ショッピングセンターが近いなどなどもここで確認です。

備考欄や周辺環境の記載があります。中学校までの記載は少ないかもしれませんが、学校区情報やスーパーや薬局などの買い物情報まで幅広く載っています。徒歩や車、中には自転車での掛かる時間が載っていることもありますので、参考にしてください。

永井さん
永井さん

物件情報の住所が最後まで記載がなく大まかな場所しか載ってないことがあります。その代わり地図や現地写真が載っていることもありますが、分からない場合は問い合わせるのが一番です。

金額、広さときたら、その次は接道を確認します。ここで接道の方位(北道路や南道路など)と幅員、そして間口を確認し、どの程度の建坪になるかや駐車場の台数など、ざっくりイメージするのです。

物件情報には概略図と呼ばれる簡単な土地の図面記載がありますので、こちらを参考にしてください。希望通りの金額、広さなので前面道路がすごい狭い、なんてことになれば毎日の駐車にもストレス溜まりまくりです。ここで合わせて確認するのが先ほどの用語説明で出た「セットバック」です。

築子さん
築子さん

えぇっと・・・。セットバックは自分の土地なのに建物を建てることができない部分だったかしら?狭い道路だと当てはまるのよね。

金額も広さも場所も。そして接道も確認したら都市計画や用途地域などの詳細情報を確認します。ここで建物の仕様や高さの制限などを確認し、希望の建物が建つか考えます。用途地域によっては「何m以上の建物は建てられない」といった地域もありますが、この辺りは難しい内容のためプロにお任せするのが一番かと思います。

そして備考欄の記載事項に目を通します。特別必要になる申請項目(河川法や地区計画などなど)はないか、気になる特記事項はないかなど確認をします。例えば「上水道は延長工事が必要です」といった記載があった場合、該当敷地には上水道を引き込む準備がなされていないため、ご自身で該当地まで延長工事を依頼し金額の負担をしなければなりません。必ずしも記載があるわけではありませんので、役所調査などで確認することをおススメします。

ちなみに今回の参考例物件情報にある「司法書士売主指定」の記載は、登記を担当する司法書士を売主側が指定しますよ、という内容です。こういったことも記載がありますので、確認しておくと良いでしょう。

そして地目の確認をします。ここが宅地以外だと、地目変更に費用が掛かることになりますので確認をしておいた方が良いでしょう。

次いで、設備を確認します。ライフラインですね。最近はオール電化のお家も増えたので、ガスについては気にならない方もいらっしゃいますが、ガス乾燥機やガスコンロは根強い人気があり都市ガスの確認もしておくと良いかもですね。

ここまで確認ができたら一通り網羅です。最後は「取引形態」の確認をして完了です。取引形態とはその不動産会社がどういったポジションで当該土地の売買にかかわってくるかを示しています。一般媒介や専任媒介などがありますが、確認したいことは「売主」物件であるかどうかです。

比較的分譲地に多く見られますが、売主さんと直接取引をします、という表記が「取引形態:売主」なのです。多くの土地は不動産会社が仲介(媒介)をして売主さんと買主さんの間に入って取引を行うため、仲介手数料が発生します。しかし売主さん直接物件だと、仲介に誰も介していないため仲介手数料が不要になるのです。金額が大きくなればその分仲介手数料も大きくなります。もし物件情報に売主とあるか一度確認してみてください。

築子さん
築子さん

物件情報って色々難しいことが書いてある気がしていたけど、こうやって教えてもらうと意外と分かるものね。これで情報の見方はばっちり!

実際に土地を見に行った時のポイント

情報を掴んだら、いよいよ現地を確認にいきましょう。持ち物は物件情報に加え、カメラや巻尺(スケール)があると便利です。また現地は車が置けない場所も多々あります。事前にGoogleなどで駐車が出来るかを確認しておくと良いですね。

現地についたら、まず周辺のロケーションを確認します。どんなに形の良い土地でも、ロケーションが悪いと良い土地と思えないことも多々あります。例えば窓から見える景色だったり、お庭に面した周りの景色だったりと物件情報だけでは分からない部分であり、ロケーションは意外と重要です。

永井さん
永井さん

周りが住宅街なのと、今問題となっている空き家なのとでは印象も全然違いますよね。また新築が多い地域なのか、以前からの住宅が多い地域なのかでも雰囲気は異なります。周辺環境は第1チェックですね。

次に確認するのは現況です。現況が田んぼや畑だと造成工事が必要になりますよ。また田んぼでなくても境界に何もないとコンクリートブロックを積む工事をしなければなりません。現状のまま工事が可能か、それともそれ以外に工事が必要になるのかを確認します。

現況確認の際に土地の境界が明示してあるかの確認もします。境界杭がないと境界ラインがはっきりせずコンクリートブロックの施工や建物の配置計画に影響することも。売買の際に売主さん側で確定測量をしてくれることもあるので、不動産会社へ確認するも良きです。

築子さん
築子さん

これなら見たことあるわ!これが境界のところにあれば良いのね!なるほど、この矢印の先が境界ラインになるのか。

ロケーション、境界の確認をしたら次は上下水の引込有無を確認します。分譲地や建物を解体した後の土地は上下水道がすでに引き込んであることもあります。再度引込をしなくても良いので費用負担も少なくて済みます

場合によっては引込口の口径を変える場合があるため、一概に引き込まなくても良いという判断が出来ません。ちなみに上水の引込がある場合は量水器が、下水の引込がある場合は最終汚水桝が道路付近にあるので見つけやすいと思いますが、草が生い茂っていたりすると難しいかもしれません。

土地を見に行く際に天気がよければ影のかかる範囲を確認することも必要です。南道路条件の土地であっても周辺の建物によって影が掛かる場合があります。冬時期の太陽が一番高度が低く影が伸びやすいですが、どの時期に行っても影の確認は忘れないようにしましょう。余裕があれば、境界からどのくらいの範囲が影になるか巻尺を当てて確認できればベストです。

あとは盛土状況や造成済みの場合は埋戻土の確認など、挙げればきりがないのですが、専門的な分野はプロの方に見てもらうように依頼しましょう。

土地が見つからないときに検討すること

土地を探すときによく言われる言葉が「要望100%の土地はありません」です。価格、接道、広さ、形、場所、すべてをクリアした土地を見付けることは並大抵のことではありません。そこで土地を探すときは要望に優先順位をつけることを大切にしています。

例えば、小学校区を重視したい方だとこんな感じでしょうか。

  1. 小学校区
  2. 小学校への距離
  3. 日用品等が買えるスーパーなどが近くにある
  4. 価格(希望予算内)
  5. 周りに同学年の子どもがいる
  6. 南道路
  7. 土地の大きさ

考えられる要望を上げてそれらに順位をつけます。1が絶対に譲れない要望ですが、数字が大きくなると絶対条件から「可能であれば」条件へと変わっていきます。最初探すときはもちろん全要望を叶えた土地を探してもOKですが、見つからないと分かったときには下位要望から順に外していきます。そうするとアウトオブ眼中の土地だったとしても土台に上がり選択肢が増えるのです。

永井さん
永井さん

土地は6~7割要望をクリアすれば買いだ、ともよく言われます。同じ土地はひとつもありません。その中で自分たちに良い土地、合わない土地の判断が出来ることがとても重要です。

例えでもう一つ、立地条件を重視したい方はこんな感じでしょうか。

  1. 希望地域
  2. 幹線道路に近いが、大通りからは1本中へ入った場所
  3. 実家への距離(車で30分以内)
  4. 会社への通勤距離・時間(車通勤)
  5. 小学校への距離
  6. 価格(希望予算内)
  7. ハザードマップの危険地域外(岐阜の場合河川氾濫)

また「入居時期を決めよう」の話をしたと思いますが、期限を設けることも土地の決断をする背中を押してくれます。慌てて判断するのではなく、全体のスケジュールから、これだけ探しても見つからないなら要望を削る、と決めて探すのも1つの手法です。

良いな、と思った土地が売れた時、結構引きずることもあります。買えないと分かると、過去の想いでは美化されるかのように新しい土地と比べてしまうからだそうです。そんな時は一回休憩するか、きっぱり「縁がなかった」と思い込んで忘れるか、これが出来ると出来ないでは全然違います。

永井さん
永井さん

あなたが良いな、と思う土地は、他の人も同じように思います。当然買いたいと手を挙げるのもあなた一人ではありません。みんな同じように理想の土地を探しているので、土地探し前の準備は抜かりなく行いましょう!

土地と建物

永井さん
永井さん

気に入った土地が出てきたら、すぐ建物も合わせたトータル計画をお願いしてください。土地がよくても希望の建物が建たなければ土地を購入する意味がありません。土地だけ見ず、必ず全体を考えることが大切です!

今回は「建物を建てるための土地探し」をしてきました。希望の建物が建つか、建ったらどんな感じになるのかをシミュレーションは必須です。予算感は一番初めに掴んでいますが、探しているうちに土地予算が増えることもあります。それでも購入するかどうかの判断をこのシミュレーションで確認してください。

土地は変えられませんが、建物は間取りや仕様を工夫することでプラスにすることができます。

土地の購入が決まったら

土地の購入が決まったら「買付証明書」を不動産会社へ送り、購入の意思表示をします。これをすることで、不動産会社が他の人への紹介を止めてくれます。またここで初めて価格交渉を行います。買付証明書に「いくらなら買いたい」と相手に伝え、売主さんへ確認をしてもらうのです。要望が通れば、購入手続きへ進んでいきます。

永井さん
永井さん

必ず要望が通るわけではありませんが、この金額なら買いますの意思表示はとても大事です。一回聞いてだめなら考える、スタンスでアタックしてみましょう!

買付証明書が受理されたら「住宅ローンの事前審査」を行います(ローンを組まずに購入する場合は事前審査は関係ありません)。これを行うことによって不動産会社に購入できますという証明をします。そのため、買付証明書には「ローン特約」といった約束事を設け、「事前審査が通らなかった場合は買付証明書は白紙となります」といった意味を持ちます。この期間は1~2週間になるため、急いで書類の準備をしなければなりません。

事前審査に通ったら、いよいよ契約の日取りを決めます。基本的に良い日とされる「大安」に設定されることが多いですが、先勝ちや友引に設定されることもあります。十二直など、さらに気になる方は相談をしましょう。

土地の契約には重要事項説明という購入前の詳細確認をする時間が設けられています。契約に先立って説明する責任が不動産会社にあります。ただこちらの書類、専門用語が多く理解するのが難しい個所もあります。可能であれば本番前に目を通させてもらい、分からないこと疑問に思うことは全てぶつけるようにしましょう。説明書にサインをしたらいよいよ契約書になります。

建物契約時には「手付金」が必要になります。土地価格に1割ほどといわれますが、不動産会社によっては相談をするとそれより低くても支払ってくれればOKという対応をしてくれる会社もあります。この手付金だけは「現金」で必要になるため融資を利用することが出来ません。故に自己資金を準備する必要があります

手付金を支払い契約を済ませ、計画が完了したら、次は引渡しに向け準備をします。つまり住宅ローンの本審査を受けます。こちらも土地の売買契約書内に買付証明書と同じように「ローン特約」が設けられているので、万が一の時は契約は白紙に戻ります。本審査が通り、融資実行が出来る日取りが決まったら今度は引渡の日程を決めます。

引渡は手付を引いた残金の支払いと登記の手続きを主に行います。司法書士の先生が残金を支払いを確認し、すぐ法務局へ走り登記の手続きをしてくれます。

永井さん
永井さん

登記まで完了すれば土地の手続きは全て完了です。その後建物の本設計や地鎮祭に向けて準備を進めます。家づくりとしてはようやく1ステップ完了というところですね。

まとめ

今回は土地探しに注目し、当社での土地探しをベースに解説をしてきました。今まで何十組ものご家族と土地探しをしてきましたが、見つかるタイミングは本当にまちまちです。だからと言って焦って決める必要はありません。ご家族が納得して進むことが大事です。その方法として不動産会社や建築会社に依頼し不安要素を消していってください。

今回のお話が、必ずしも皆さんに当てはまるわけではありませんが、皆さんの土地探しのヒントになれば嬉しいです。気になることがありましたら、いつもでお問合せ・ご相談ください。

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